「筋肥大」と「筋力アップ」の関係とは
Article筋肉の体積が増えることを筋肥大と呼び、筋トレによって筋肥大が起こるようになります。しかし、筋肥大が起こったからといってそれが必ずしも筋力アップにつながるとは限らないのです。
筋トレを行う目的は人それぞれですが、筋力をあげるためにトレーニングを行うのであれば、筋肥大や筋力アップのメカニズムについて理解しておくことが大切です。
Contents
筋肥大しても筋力が上がるわけではない?
隆々とした筋肉がついていると、筋力も相当ありそうな印象を受けるでしょう。確かに筋肥大すれば筋力もアップするのですが、筋力を高めるためには筋肥大だけでなく、神経を鍛えることが重要になってきます。
トレーニングの違い
筋肥大も筋力アップも、筋肉を鍛えることを目的としています。しかし、筋肉の量に比例して筋力もアップするわけではないのです。それは、トレーニング方法が異なるからです。
筋肥大のためのトレーニング
筋肥大が起こるためには、トレーニングによって筋肉に刺激を与えることが条件のひとつになります。
筋肉に与える負荷は最大の65~85%、回数は6~15回前後にとどめて、30~90秒以内の休憩をはさみ、2から6セットのトレーニングを繰り返すのです。
筋肥大を試みるボディビルダーたちは、この筋肥大トレーニングを重点的に行っています。
筋力アップのトレーニング
筋力アップ目的でトレーニングを行うときは、少し内容が異なります。筋肉に与える負荷は最大の80~100%と、筋肥大よりも高い負荷をかける必要があるのです。
また回数に関しても、1~8回でできるだけの回数、休息は60~300秒と長めにとり、1~3セットをこなします。筋肥大よりも高い負荷をかけて少ない回数をこなすのが特徴です。
筋力をあげるには神経を鍛えることが大切
筋肥大ではなく、筋力を高めることを目的としているのであれば神経を鍛えることが重要なポイントになってきます。
筋力アップの鍵は神経!
筋力を高めるときには、筋肉を動かす命令を出している脳とその命令を中継している神経の影響が大きいのです。
つまり、脳が神経を経由して筋肉が使える力をコントロールしていますので、神経系を鍛えることが筋力アップにつながっていくのです。
神経のリミットを解放すること
火事場の馬鹿力という言葉は、ピンチの時にはとんでもない力を発揮できることを意味します。
これは、一時的に神経のリミットが解放されたことで、大きな力が出せるようになるからです。
神経のリミットを解放するためには、自分の持つ最大限の力でトレーニングを行うことです。
限界にチャレンジし続けることによって、神経がどんどん鍛えられていき、筋力もついていくようになります。
筋力をあげるトレーニング方法
筋力をあげるためには、そのメカニズムを理解して適したトレーニング方法を行うことが重要です。
多くの筋繊維を働かせること
筋力をつけるためには、金量を増やすだけでなく神経も鍛える必要があります。そこで、トレーニングでは筋肥大を起こすトレーニングよりも高い負荷をかけるようにしましょう。
筋肉は鍛えると肥大化して強くなっていきますので、トレーニングを重ねていくにつれて負荷もさらに大きくしていくようにします。
多くの筋繊維を働かせることによって、筋繊維が鍛えられて筋肉と神経も強くなっていきます。
食事も大切
筋力をつけるためには、食事も重要なポイントになってきます。筋肥大のトレーニング時と同じように、筋肉を作るもとになるタンパク質を意識して摂るようにします。
筋肉を強くするために必要なタンパク質の量ですが、体重×1~1.5gが適量です。バランスよく栄養を摂取するのが難しい時は、サプリメントやプロテインを活用しましょう。
また、筋肉を動かす際にはエネルギー源となる炭水化物も必要ですので、極端に減らしたりしないように注意が必要です。
まとめ
筋肥大と筋力アップでは筋トレの方法が異なります。自分が何のために筋トレを行うのかを明確にし、適切なトレーニングを行うようにしましょう。